ポートについて
ポート番号の説明の前にまず、インターネット経由でのデータやり取りと 動きの仕組みについて説明します。
インターネットでのデータ送受信は
パケットという単位で送られます。
そのパケットには、相手先パソコンの
「住所」
と相手先パソコンに
「処理して欲しい事」
というデータを含めて送信しています。
その為、送信されてきた「パケット」を
受け取ったPCは、「処理して欲しい事」に
したがってアプリケーションを動作させる事が出来ます。
そして、この場合の「住所」が「IPアドレス」であり
「処理して欲しい事」が「ポート番号」になります。
この「ポート番号」によってなにを受信したPC側が
なにを処理するのか??がわかるのです。
このポート番号は、0~65535番まであります。
「住所」「処理して欲しい事」 =「IPアドレス」「ポート」
と考えると理解しやすいと思います。
例えば、
相手の住所であるIPアドレスが「202・112・112・*」
であり、処理してほしい事が「HPの見たい」という場合は、
(※は任意の1~254の数字になります。
IPアドレスについて疑問がある場合は、こちら)
以下のパケットを含むデータを送信いたします。
↓
宛先IPアドレス | 202・112・112・* |
宛先ポート番号 | 80 |
具体的な作業としては、、http://******* と
とインターネットエクスプローラーのアドレスバーにURLを入力する動作によって
パケットが送信されます。
※普段Webサーバーへ送信する為のポート番号80は意識してませんが、
http://の場合は80がなくても、80が入力されている事になるので、実際は入れなくてもいいんです
わざと別のポート番号を入れてみてください。正常にWebページの情報が
返って来ないのがわかります。
正常:http://pcsupport.happy-ritaiya.net:80 (80は普段略されてます)
異常:http://pcsupport.happy-ritaiya.net:8080 (ワザと8080入れるとエラーになります)
このパケットを受信したPC側は
ポート番号が80番である事を確認する事で
Webサーバー(80)が応答するんだな・・とわかります。
同様に・・・
宛先IPアドレス | 202・112・112・* |
宛先ポート番号 | 110 |
のパケットを受信したら
受信メールサーバー(110)が応答し、メールを返送します
こういった、ポート番号は沢山あるのですが
ある程度決まりがあります。
ポート番号と決まりの表です
0~1023 | Well-Known Ports | ウェルノウン・ポート 利用するプロトコルが決められている |
1024~49151 | Registered Ports | 登録ポート アプリケーションによって割り当てられている |
49152~65535 | Dynamic and/or Private Ports | ダイナミック/プライベート・ポート 自由に利用できる |
ここに出てくる WellKnownPort(ウェルノウンポート)とは
ある程度決まっている項目をさします。
宛先ポート番号:80 →Webサーバー(http)
宛先ポート番号:20、21 → ファイル転送(ftp)
宛先ポート番号:25 → smtp メール送受信(SMTP)
宛先ポート番号:110 → pop3 メール受信(POP)
などです。
以上がポート番号の役割でした。
ポートの概念がわかると、NATやIPマスカレード
なども理解しやすくなるので、勉強しましょう。
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